しばらくして、会長も下りてきた。
アタッシュケースは持っておらず、トートバッグだけ、肩にかけている。
そして、俺の右に座るかと思いきや。
「五十嵐、俺、このあと、学校にちょっと用があるんだ。
悪いけど、明日のことは、あとでメールでもしてくれ」
「あ、そうなのか?
わかった」
「じゃぁな」
会長は、トモアキと桃香にも会釈して、店を出て行った。
すると、桃香も席を立つ。
「じゃ、私も帰る。
明日は、何時にする?」
「えっと、今日と同じでいいか?」
「わかった。じゃ、明日10時に」
桃香はそう言って、一応明日の約束はして帰ったけど、表情はかたかった。
俺、嫌われたかも……。

