8月の宝探し


それに、俺らがケンカになりそうだったのを、丸く収めようとしてくれて……。

マスター、サンキュ!

照れくさくて口には出せなかったけど、心の中で、礼を言った。



「じゃ、金はマスターに預けて、アイスコーヒー飲みに行こうぜ!」


そう言ってみんなの顔を見回すと、会長が、マスターを見上げた。


「わざわざ、金庫に入れるまでもないですよ。
ここに置いておけば、窓には鍵がかかってるし、入り口は、階段だけでしょう?
金庫には、マスターがお店終わって、夜寝るときにでも、入れてもらえればいいと思います」


すると、マスターは部屋を見まわしてうなずいた。


「あぁ、それもそうかな。
だったら、そうするよ」


マスターにうなずき返し、会長は立ち上がった。