それに、俺らがケンカになりそうだったのを、丸く収めようとしてくれて……。
マスター、サンキュ!
照れくさくて口には出せなかったけど、心の中で、礼を言った。
「じゃ、金はマスターに預けて、アイスコーヒー飲みに行こうぜ!」
そう言ってみんなの顔を見回すと、会長が、マスターを見上げた。
「わざわざ、金庫に入れるまでもないですよ。
ここに置いておけば、窓には鍵がかかってるし、入り口は、階段だけでしょう?
金庫には、マスターがお店終わって、夜寝るときにでも、入れてもらえればいいと思います」
すると、マスターは部屋を見まわしてうなずいた。
「あぁ、それもそうかな。
だったら、そうするよ」
マスターにうなずき返し、会長は立ち上がった。

