8月の宝探し


聞くと、マスターは、寝室の隅を指差した。


おおっ、ホントだ!

散らかった服に埋もれてて、今まで気づかなかったけど、

せまい部屋に似合わず、かなり立派な金庫があった。


「あんなの、あったんだ?」

「あぁ、店やってるから、一応な」

「へぇ。
たしかに、あれなら、簡単には盗まれそうにないな」

「あぁ。昨日は、沢木君が持ち帰ったらしいけど、それだと、家の人に見つからないか、気が気じゃないだろ?
俺が預かっておけば、そういう心配もいらないだろうし」

「たしかに」

「だからさ。
金は、金庫にしまっといてやるから、今日のところは、下でアイスコーヒー飲んでリフレッシュして、で、家に帰って、もう1回、みんな、どうするのがいいか、考えてみたらいいんじゃないか?」

「うん、そうだな!」


さすがマスター、いいこと言う!