聞くと、マスターは、寝室の隅を指差した。
おおっ、ホントだ!
散らかった服に埋もれてて、今まで気づかなかったけど、
せまい部屋に似合わず、かなり立派な金庫があった。
「あんなの、あったんだ?」
「あぁ、店やってるから、一応な」
「へぇ。
たしかに、あれなら、簡単には盗まれそうにないな」
「あぁ。昨日は、沢木君が持ち帰ったらしいけど、それだと、家の人に見つからないか、気が気じゃないだろ?
俺が預かっておけば、そういう心配もいらないだろうし」
「たしかに」
「だからさ。
金は、金庫にしまっといてやるから、今日のところは、下でアイスコーヒー飲んでリフレッシュして、で、家に帰って、もう1回、みんな、どうするのがいいか、考えてみたらいいんじゃないか?」
「うん、そうだな!」
さすがマスター、いいこと言う!

