8月の宝探し


「えっ、あぁ。
いや、おまえらを呼びに来ただけだから。
アイスコーヒー、できたから、下におりてこいよ」

「そっか、ありがと」


しかし。


トモアキがそう答えても、マスターはまだそこから動かない。


まだなんか用があるのか?


いぶかしく思いながら、声をかける。


「マスター、もうちょっとしたら飲みに行くから」


そう言って、先に下りてるようにうながしたつもりだったんだけど。


「いや、あのさ……」


マスターは、口ごもりながら、切り出した。


「ちょっと、会話が聞こえたんだけど……」