「4900万か、すげぇな……」
単純に、その金額の多さに驚いてるみたいだけど。
マスター、タイミング悪いよ……。
ピリピリした空気だったのが、さらに張り詰めた。
会長は、マスターの目から遠ざけるように、無言で金をしまい始めている。
うわー、最悪……。
会長はなにも言わないけれど、マスターを信用してないってことは、一目瞭然。
つーか、さっきからなにも言わないのが、不気味だ。
マスターも、やっと空気を察したらしく、居心地悪そうに、目を泳がせている。
気まずい空気が流れる中、トモアキが口を開いた。
「みっちゃん、下にお客さんいるんじゃないの?
2階にあがってきちゃって、大丈夫?」

