8月の宝探し


「4900万か、すげぇな……」


単純に、その金額の多さに驚いてるみたいだけど。



マスター、タイミング悪いよ……。

ピリピリした空気だったのが、さらに張り詰めた。


会長は、マスターの目から遠ざけるように、無言で金をしまい始めている。


うわー、最悪……。

会長はなにも言わないけれど、マスターを信用してないってことは、一目瞭然。

つーか、さっきからなにも言わないのが、不気味だ。


マスターも、やっと空気を察したらしく、居心地悪そうに、目を泳がせている。


気まずい空気が流れる中、トモアキが口を開いた。


「みっちゃん、下にお客さんいるんじゃないの?
2階にあがってきちゃって、大丈夫?」