でも、それじゃ、ダメなんだよ。 だって、トモアキは、もう学校をやめるって言ってるし、 マスターの借金だって、もうそんなに待ってもらえそうになかったし。 今すぐ、金が手に入らなきゃ、意味がないんだよ! なにも言わない俺に、桃香は、とうとうキレた。 「もういい! アツヤ君とは絶交よ!」 と、そのとき。 「おぉっ、これが、その金か!」 「マスター……」 部屋の外から、マスターがテーブルの上の金を、目を丸くして見ている。