「私、アツヤ君には感謝してるし、宝探しも楽しかった。
でも、お金はいらない。
警察に届けないなら、選挙事務所に返そうよ」
「えっ……」
そんなぁ……。
せっかく見つけたのに……。
「いや、でも、もともと、なかったって言ってるとこに、わざわざ、持っていかなくても……」
こびるように笑顔を向けたけど、桃香はキリッとした表情を変えない。
「でも、アツヤ君だって、このお金が選挙事務所から盗まれたお金だってことは、わかってるんだよね?」
「いや、まぁ、それは……」
「わかってるのに、あれこれこじつけてるだけでしょ?」
ひえーーーっ、桃香、怖い!
いつものおっとり微笑んでる桃香、帰ってこーい!

