8月の宝探し


桃香が、真剣な表情で問いかけてきた。


「でも、これって、警察に届けなくて、いいのかな?」



その言葉に、一瞬で、空気がピリッと張りつめた。

その空気で、トモアキも会長も、桃香と同じように考えてるのがわかった。

つまり、自分らのものにしようとしてる俺と、ほかの3人は、意見が対立してるってこと……。



もともと、この宝探しは、俺が言い出して始めたことだ。


桃香もトモアキも会長も、俺が強引に仲間に引き込んだんであって、自分の意志で始めたワケじゃないから、

金を見つけても、それを自分のものにしようなんて考えは、最初からなかったのかもしれない。


俺だって、それは、考えないわけじゃない。


でも、それじゃ、トモアキもマスターも救えねーんだよ!

だから……。


イヤな空気を振り払うように、俺は明るく答えた。