ここじゃ、もう金の話をするわけには、いかねーな。 「マスター、上、借りるぞ」 「あぁ」 マスターは、じいさんのためのコーヒーをいれながら答える。 それを聞き、4人で2階に上がった。 「あーぁ、今日も散らかってんなぁ」 桃香が入ってくる前に、積み上げられたスケベな雑誌の、一番上の1冊を、さっと裏返した。 とりあえず、こうしておけば、裸のねーちゃんは目に入らないだろう。 顔を上げると、会長が苦笑いして、俺を見ていた。 「お、俺のじゃねーぞ!」 「でも、いつも見てんだろ?」 「うるせー!」