「でも、トモアキのクラスメートってだけで、それほど親しいわけじゃないだろ?
今まで、おまえらから沢木君のことなんて、聞いたことなかったぞ」
「今まではな。
でも、大丈夫。
会長は信頼できる男だよ」
俺がそう言っても、マスターはまだ心配らしい。
トモアキにも聞く。
「トモアキは、どうなんだ?
沢木君とは、どの程度の付き合いなんだ?」
「んー、会長とは、あいさつする程度だったけど、でも……」
トモアキは、そこまで言って、俺を見る。
「あっちゃんさ、昨日、会長となんかあった?」
「え?」
急になんだよ?
トモアキを見返すと、ニッコリ微笑む。

