8月の宝探し


俺とトモアキは、フフンと目配せし合った。


そんな俺らを、マスターは不思議そうに見る。


「ん? どうかしたか?」

「マスター、どうかした、どころじゃないぜ!」

「え? まさか……」


半信半疑の表情を浮かべてるマスターに指を突きつける。


「そのまさかだ!
あったんだよ、大金が!」

「え……、ウソだろ?」


マスターはトモアキを見た。


なんだよ、俺の言葉は信じられないっていうのかよ?

でも、トモアキも微笑みながらうなずくのを見て、事実だと納得したらしい。


「えぇっ、ホントに?
本当に4900万、あったのか?
だったら、その金は?」