俺とトモアキは、フフンと目配せし合った。
そんな俺らを、マスターは不思議そうに見る。
「ん? どうかしたか?」
「マスター、どうかした、どころじゃないぜ!」
「え? まさか……」
半信半疑の表情を浮かべてるマスターに指を突きつける。
「そのまさかだ!
あったんだよ、大金が!」
「え……、ウソだろ?」
マスターはトモアキを見た。
なんだよ、俺の言葉は信じられないっていうのかよ?
でも、トモアキも微笑みながらうなずくのを見て、事実だと納得したらしい。
「えぇっ、ホントに?
本当に4900万、あったのか?
だったら、その金は?」

