ということで、今日のところは解散。
校門を乗り越え、帰っていく桃香と会長を見送って、トモアキに声をかける。
「なぁ、マスターに自慢しに行こうぜ!」
「うん。みっちゃん、きっとビックリするね」
「あぁ。絶対にそんな金ないって思ってたみたいだからな」
ふたりして、ニヤニヤ笑いながら『ミラージュ』に向かう。
相変わらず、客の入っていない店のドアを開けた。
――カランコロン。
「マスター、帰ったぞー!」
「おう、おかえりー!
どうだ、見つかったかー?」
なかっただろ、と言わんばかりにニヤつきながら聞いてくるマスター。

