8月の宝探し


ということで、今日のところは解散。


校門を乗り越え、帰っていく桃香と会長を見送って、トモアキに声をかける。


「なぁ、マスターに自慢しに行こうぜ!」

「うん。みっちゃん、きっとビックリするね」

「あぁ。絶対にそんな金ないって思ってたみたいだからな」



ふたりして、ニヤニヤ笑いながら『ミラージュ』に向かう。


相変わらず、客の入っていない店のドアを開けた。



――カランコロン。



「マスター、帰ったぞー!」

「おう、おかえりー!
どうだ、見つかったかー?」


なかっただろ、と言わんばかりにニヤつきながら聞いてくるマスター。