「よし、決めた!」

「ん? ……五十嵐?」


不審そうにこっちを見てきた会長を、グッと力強く見返す。


「俺、なにがなんでも、4900万、見つける!」

「…………」


昨日、俺が答えた、4900万の使い道を知っている会長は、

一瞬考えて、すぐに、「あぁ……」と納得した顔を見せた。


そして、ニヤリと笑う。



「わかった。じゃぁ、水飲んでひと息ついたし、再開するか!」

「おうっ!」



桃香とトモアキは、突然、意気投合した俺と会長を見て、不思議そうにしている。