目を開けないまま、ベッドから手を伸ばし、床を探る。 んー……。 あ、あった……。 手に触れた、なじみのある四角いかたまりを拾い、 手探りでスイッチを押す。 ――ピッ! ブーン……。 音だけでエアコンの起動を確認すると、 俺は再び、リモコンと、 意識を、手放した……。