……えっ?


か、会長、もしかして、全部、見てたのか!?


ギョッとして会長の顔を見ると、フフンと笑っている。



クソッ!


「べつにそんなんじゃねーよ!」

「ふぅん……」

「っとに、うっせーな!」


俺と会長がコソコソ言い合ってると、トモアキが不思議そうに聞いてきた。


「どうしたの?」


会長は、そしらぬ顔でトモアキにペットボトルを渡し、桃香にも渡すために移動していった。


「な、なんでもねーよ」


俺は、キョトンとしているトモアキから離れ、ひとり、ペットボトルの水をグビグビ飲んだ……。