やべぇ、どうしよう!? 泣かれる? と、とにかく、謝ろう! 「あの、ほんと、ゴメン! すまん! 土下座したら許してくれるか?」 おろおろしてると、桃香は、泣き笑いの顔になって、首を振った。 「そんなことしなくていい! 違うの! すごくうれしいの」 「え? そ、そうなのか?」 「うん!」 大きくうなずいた桃香は、ニッコリ微笑んでいる。 どうやら、ホントに怒ってはいないみたいだ。 ホッとしてると、桃香はトモアキの方を向いた。 「トモアキ君、その絵、もらってもいいかな?」