8月の宝探し


やべぇ、どうしよう!?

泣かれる?

と、とにかく、謝ろう!



「あの、ほんと、ゴメン!
すまん!
土下座したら許してくれるか?」


おろおろしてると、桃香は、泣き笑いの顔になって、首を振った。


「そんなことしなくていい!
違うの! すごくうれしいの」

「え? そ、そうなのか?」

「うん!」


大きくうなずいた桃香は、ニッコリ微笑んでいる。

どうやら、ホントに怒ってはいないみたいだ。


ホッとしてると、桃香はトモアキの方を向いた。


「トモアキ君、その絵、もらってもいいかな?」