トモアキ、なんてことしてくれんだよ!
バラしてんじゃねーよ!
あたふたしていると、桃香がまっすぐ俺を見てきた。
「アツヤ君……、そうなの?」
さっき泣いたせいか、目がうるんでる。
まいったな、こんな目で見つめられちゃ、もう逃げられねぇよ……。
「あー、ゴメン!
桃香が、先輩に絵を描いてもらえなかったって言ってたから、トモアキに描かせたら、喜ぶかなーって思ってさ。
俺、単純だから、あんまり難しいこと考えられなくて、あの、だからそのぅ……」
しどろもどろに言い訳してると。
「アツヤ君……」
うわわっ、桃香、さっきより、目がうるんでねーか?

