桃香も同じように感じたらしい。 「重そうだね。 沢木君ひとりに持たせて、悪いことしちゃったな」 桃香、優しいなぁ……。 でも。 その優しさが、俺以外の男に向くのは、面白くない! 「あんなひょろひょろの会長でも、一応男なんだし、あれくらい、どうってことないだろ!」 「そうかな……?」 「そうそう!」 そんなことを言い合ってたら……。 「あっちゃん、できたけど。 これでいい?」 いつの間にか俺のすぐ後ろに来ていたトモアキが、ささやきかけてきた。