8月の宝探し


「はぁ? なんで俺が!
昨日みたいに、みんなで戻ればいいだろ?」


いやいや、それじゃダメなんだって!


俺は、さらに会長に近づき、肩を組んで、耳元でささやいた。

「桃香にちょっと、してやりたいことがあるんだ。
時間、作ってほしいんだよ」


会長は、怪しむように俺を見る。

目配せで、頼む、と伝えると。

ひとつため息をついて、俺の腕をはずし、ドアに向かった。


「暑いから、走ってはいかないぞ。
それでもいいな?」


おう、その方が好都合だ!

さすが会長、察しがいい。


「あぁ、いいよ! 悪いな!」

「全然悪いなんて思ってないくせに、言うな!」


捨てゼリフを残し、会長は教室を出て行った。