「はぁ? なんで俺が!
昨日みたいに、みんなで戻ればいいだろ?」
いやいや、それじゃダメなんだって!
俺は、さらに会長に近づき、肩を組んで、耳元でささやいた。
「桃香にちょっと、してやりたいことがあるんだ。
時間、作ってほしいんだよ」
会長は、怪しむように俺を見る。
目配せで、頼む、と伝えると。
ひとつため息をついて、俺の腕をはずし、ドアに向かった。
「暑いから、走ってはいかないぞ。
それでもいいな?」
おう、その方が好都合だ!
さすが会長、察しがいい。
「あぁ、いいよ! 悪いな!」
「全然悪いなんて思ってないくせに、言うな!」
捨てゼリフを残し、会長は教室を出て行った。

