8月の宝探し


5年のとき、彫刻刀で指切って、大騒ぎになったことがあったっけ。

あれは、痛かったなぁ。

けど、同じグループの女子が、俺の指からふき出した血を見て、貧血起こして倒れて、

ケガした俺より、そっちの方が心配されてたっけ。



でも今は、あの頃グループで使ってた大きな机は消え、壊れたイスがひとつ、転がってるだけ。


棚の上を見ると、古びたスケッチブックが1冊、放置されている。


パラパラとめくってみると、何ページかは描いてあるが、ほとんどが白紙だった。



するとそこに、トモアキと会長が入ってきた。



「お、早いな。もう4階と3階は済んだのか?」

「うん、なんにもなかった……」