8月の宝探し


「ふぅん……」


「ほら、さっきも、帰る直前に、メール見てたでしょ?」


「あぁ、そういえばそうだな」


「やっぱり、あの先輩のこと、忘れられないのかなぁ」


「…………」



悔しいけど、そうなんだろう。

あんな男、さっさと忘れりゃいいのに。

でも、桃香の気持ちもわかるから、なにも言えない。



「もう、ストーカーみたいなことは、続けてないといいけどね……」


「…………」



ひとりごとのようにつぶやき、片づけを終えたトモアキは、テーブルのところに来た。