「ふぅん……」 「ほら、さっきも、帰る直前に、メール見てたでしょ?」 「あぁ、そういえばそうだな」 「やっぱり、あの先輩のこと、忘れられないのかなぁ」 「…………」 悔しいけど、そうなんだろう。 あんな男、さっさと忘れりゃいいのに。 でも、桃香の気持ちもわかるから、なにも言えない。 「もう、ストーカーみたいなことは、続けてないといいけどね……」 「…………」 ひとりごとのようにつぶやき、片づけを終えたトモアキは、テーブルのところに来た。