「おい、これ、どうした?」 指さすと、トモアキは、腕をひねってそこを見る。 「あぁ、これ……」 言いよどむトモアキに、マスターが真剣な顔で詰め寄る。 「兄貴に、やられたのか?」 マスターの兄貴が、トモアキの親父さんだ。 で、この親父さんってのが、ちょっと問題アリなんだ……。 「いや、うん、まぁ、ちょっとね。 でも、今朝は俺が悪かったんだ。 画材を間違って落として、大きな音立てて、寝てたとーちゃんを起こしちゃったんだよ。 それで怒らせちゃって……」