8月の宝探し



「おい、これ、どうした?」



指さすと、トモアキは、腕をひねってそこを見る。


「あぁ、これ……」




言いよどむトモアキに、マスターが真剣な顔で詰め寄る。


「兄貴に、やられたのか?」



マスターの兄貴が、トモアキの親父さんだ。


で、この親父さんってのが、ちょっと問題アリなんだ……。




「いや、うん、まぁ、ちょっとね。
でも、今朝は俺が悪かったんだ。
画材を間違って落として、大きな音立てて、寝てたとーちゃんを起こしちゃったんだよ。
それで怒らせちゃって……」