8月の宝探し


「それが、どうした?」


「うん……、桃香ちゃん、先輩からのメール待ってるみたいなんだよね」



え……。

アイツからのメールを?



トモアキは、心配そうな表情で続けた。


「今日、桃香ちゃんと一緒に、南校舎を回ってたときさ、
桃香ちゃん、教室を移動するたびに、ケータイ見るんだよ」


「うん」


「それで、『誰かから連絡が来るの待ってるの? かけてきていいよ』って言ったら、『大丈夫』って言うんだ」


「うん」


「で、もしかしたらって思って『ひょっとして、先輩?』って聞いたら、黙っちゃって。
でも、否定はしなかったんだよね」