8月の宝探し


「おう。
どうだ、お宝は見つかったか?」



さっきまでの情けない表情はすっかり消えて、いつもどおりのマスターだ。


こっちも、なにも知らないフリを決め込む。



「まだだよ!」


「そうか、残念だったなー」


ちっとも残念そうじゃない感じに笑いながら、マスターは人数分の水を出す。


なんだよ、バカにしやがって。


どうせ、そんな大金なんか、見つけられないと思ってんだろ。


フン!


絶対見つけてやるから待ってろよ!