カウンターの中には、困った顏のマスター、 そして、その前に、いかつい男たちがふたり。 イスは、そのうちのひとりが蹴り倒したらしい。 「みっちゃ……」 「トモアキ、ちょっと待て!」 あわてて入っていこうとするトモアキを、引き止める。 「あっちゃん……」 不安そうな顔で振り返ったトモアキを引きよせ、 中からはこっちが見えない角度に、身を隠した。 会長と桃香も、俺らの後ろから、そっと中をうかがっている。