8月の宝探し


「なんだと、コラ!
ぶっ飛ばすぞ!」


威嚇して腕を振りげると、ギャーギャー叫びながら、やっと走り去った。



「ったく……。
暑いのに、わめくな。
ますます暑くなんだろーが!」


ブツブツ文句を言いながら、『ミラージュ』に戻る。


そして、いつもどおり、ガラスドアを開けようとしたときだった。




――ガシャーン! 


「いつまで待たす気だ、マスターさんよぉ!」




イスの倒れる大きな音と、怒鳴り声。


とっさに、開けようとしていた手を引っ込め、中をうかがった。