8月の宝探し


「ちがうよ、そうじゃない。
人気者だったってことだ。
いつも、誰かが『アツヤ!』っておまえの名前呼んでて、おまえの周りには、男女関係なく仲間がいて。
すごく、楽しそうだった」


「ふぅん、そっかぁ?
まぁ、中学は楽しかったけどな。
でも、いつもつるんでたのは、トモアキくらいだったと思うけど?
俺ら、部活入ってなかったし」


「あぁ。だから、不思議だったんだ。
部活の仲間同士で仲がいいのはわかる。
でも、そうじゃないのに、五十嵐のまわりには、なんであんなに人が集まるんだろうってさ」


「ふぅん……。
そう言われても、自分じゃあんまりピンとこねぇなぁ」


「いや、いいんだ。
なんとなく、わかってきたから」


「ん? そうなのか?」


「あぁ」