8月の宝探し


「でも、やるべきことは、ちゃんとやってたんだろ?」


「それは……、生徒会長は、生徒のために働くのが務めだから……」



唇をとがらせて言う会長の顔の前に、俺は自分の顔を差し出した。

そして、自分の顔を指さす。



「会長はあの頃、俺のことなんて知らなかったかもしんないけどさ、
その『生徒』の中に、俺も入ってたんだよ。
だから、会長がやってくれたことは、俺のため、でもあったんだよ」



諭すように言うと、会長は黙ってしまった。

あれ? なんか空気重くなったな……。

それを吹き飛ばすように、明るく言ってみる。



「だーかーらー、
俺には、会長に恩があるの!
そんだけ。
わかった?」