「お、おう!」 マスターが用意しはじめたのを見て、トモアキは会長に聞いた。 「ふたり、一緒に来たの?」 「いや。店の前でばったり会っただけだ」 会長は無愛想にそう答え、俺の左のイスに座った。 桃香は、昨日と同じく、トモアキの右に座る。 「で? 話ってなんだ?」 さっそく聞いてきた会長に、俺は事情を説明した。 「……っつーわけで、小学校の中を探してみようと思ってさ」 「それで?」