「えー、あー、いや、トモアキがいつもお世話になって……」
俺らとタイプの違う、マジメな会長に、マスターはまごついている。
しょーがねーな、軽くフォローしとくか。
「マスター、会長はさ、あー、会長って、コイツのことなんだけど、
中学のとき、生徒会長やってたんだよ。
で、俺やトモアキと違って、成績優秀な優等生で……」
「そんなことは言わなくていい」
言葉の途中で、会長が横目で俺をにらみながら、口をはさんできた。
なんだよ、
せっかくフォローしてやろうと思ったのに……。
唇をとがらせてると、空気を読んだトモアキが、話を変えた。
「みっちゃん、ふたりにも、アイスコーヒー入れてあげてよ」

