8月の宝探し


「こんにちはー」



おっ、ラッキー!

答えにつまってたとこにやってきたのは、桃香と会長だ。



「やぁ、いらっしゃい!」


マスターは、桃香を見たとたん、目尻を下げた。

あーぁ、鼻の下のばして、このどスケベ中年が!


そのマスターに、トモアキが声をかけた。


「みっちゃん、彼も昨日、金網直すの手伝ってくれたんだ。
沢木正義君。
高校のクラスメートなんだ」

「おっ、そうなのか!
ありがとうな、沢木君。
トモアキの叔父で、ここのマスターやってる星野です」

「どうも、はじめまして。沢木です」


会長は礼儀正しく頭を下げた。