「こんにちはー」
おっ、ラッキー!
答えにつまってたとこにやってきたのは、桃香と会長だ。
「やぁ、いらっしゃい!」
マスターは、桃香を見たとたん、目尻を下げた。
あーぁ、鼻の下のばして、このどスケベ中年が!
そのマスターに、トモアキが声をかけた。
「みっちゃん、彼も昨日、金網直すの手伝ってくれたんだ。
沢木正義君。
高校のクラスメートなんだ」
「おっ、そうなのか!
ありがとうな、沢木君。
トモアキの叔父で、ここのマスターやってる星野です」
「どうも、はじめまして。沢木です」
会長は礼儀正しく頭を下げた。

