8月の宝探し


「おう、おはよーさん!」




カウンターをふいていたマスターが、さわやかな笑顔で振り返った。


だが、俺と目が合ったとたん、苦笑いに変わる。




「相変わらず、覇気がねぇなぁ、アツヤ」


「んぁ? ハキ……?」



寝ぼけた頭で、「吐き」「破棄」「履き」と漢字変換して首をかしげる。


そんな俺を見て、

マスターは、さらに笑う。


日焼けした肌に、白い歯がまぶしい。


どう歯磨きしたら、そんな真っ白になるんだか……。