「帰るか??」

「…うん」



「…そっか」





そう言ったリョージは
小さな子供みたいな顔して
すごく
カワイイ。



カワイすぎて
サラサラの髪に
思わず手が延びる。

“ヨシヨシ”





「またね」







あぁ………

今度はあたしがこの人を

きっとすごく

愛おしそうに見てしまった。





人を

愛おしむ気持ちが

あたしの中に

再び呼び起こされた瞬間。