「か、カナちゃんも食べる??」

「わーい☆ありがと〜」



そんなリョージの目が
なんだかとても恥ずかしくて
あたしはとっさに目を逸らした。



だってあたしは今年26才で

まわりのみんなは次々に結婚していくし

お店でも家でも

もうかわいらしさを求められる歳でもない。



長い間

そんな目で見られたコトなんてなかった。





「ウマイか??」

「う、ん………」





この人の目に

たぶんあたしは

かわいく見えてるのかもしれない。



あの頃みたいに

無邪気で素直だった

カワイイあたし。