「ねぇ、リョーちゃん??」

「ん??」

「この花火、全部手持ちなんだけど…」

「えぇーーー!?」

「リョ〜ジィ〜!!」

「ロケット花火はぁ〜??」

「マジでかぁ〜!!」

「『子供花火500本』って書いてあるよ…??」

「500本!!」

「しゃねぇ。やるぞ」





花火購入に所要した20分。

20分の間に交わした言葉はごく普通の会話。

初めて2人で過ごした時間。



なんか…
変なの。

年上だからかなぁ??

リョージは
人の心を開くのが上手なんだと思う。



リョージが買ってくれたチョコレートは甘くて

コーヒーはあったかい。



心も
きっとちょっとだけ
あったかくなったような気がする。