ほっといていてもお母さんが勝手に入れるだろうと放置していると、案の定 『また亜稀ちゃんのママさんに入れてもらっちゃった』 気がつけば私の部屋に入り込む始末、今に始まったことじゃないがいまだに恥ずかしい。 「寝坊したから、先に行ってて。」 淡白にそう言うと、 『いや、亜稀ちゃんと一緒に行く。』 と返ってきた。 ……この男は遅刻狙いかっ! と突っ込むのを我慢して、 「そう、」 と返事をした。