「AmiKaさん、しばらく休憩です。」
MV撮影がワンシーン終わり、スタッフにそう言われてわたしは頷いた。
「わかりました。ありがとうございます。」
今回の服は制服をイメージしているが、スカートはたっぷりと膨らんでいてフリルがたくさんついていた。
シャツの肩も膨らんでいるし。
だがまあ、ローファーとハイソと胸のリボンのお陰で、確かに制服風になっていた。
わたしはその格好のまま、スタジオの隅にあるテーブルまで行った。
上にはお菓子がたくさん乗っている。
それと、わたしの荷物も。
「AmiKaちゃん、メイキング用の撮影いいかな?」
1人のカメラマンが近づいてきた。
若い人だ。
わたしが若いからだろう。


