「ああ、そう…んじゃ買えよ。」
「毎回買ってる。あみかちゃんも。」
「買ってる。……しょうがないなあ…」
わたしは深々とため息をついた。
「こんど、───っていうアニメが二期やんの知ってるでしょ?あれの、OP。ちなみに作詞作曲が…」
わたしは十分ためてから、それを言った。
わたしも、こいつも、多分ボカロ好きは半分くらいが好きな人の名前を。
「っ───うぉおぉおおおぉっ!?」
すると案の定、叫び声が返ってきた。
ケータイ離しておいてよかった。
「うるさい。さっさとあんたのも教えろ。あと、情報漏洩禁止ね。」
「わーってる。てか、それすげぇな。早く聴きたい。…えーと、な…いくぞー」
わたしは彼が言った曲を、静かにメモった。


