「あみか、行くぞ。」
自然と笑みがこぼれた。
するとなぜか何かをくらったような顔をしてから、フッと笑った。
「わかった。」
────……
そして月日は流れ、早くも文化祭当日になってしまった。
劇の呼び込みも衣装でやるっていうんで、俺は朝から着替えていた。
色は全体的に少し暗く、大きさもダボッとなるように大きめだ。
あみかもまあ同じようだが、エプロンをつけていた。
「おー、海斗似合うー。ダボッとしてんのがいいよね。」
着替え終わったあみかにそう言われた。
「そうか?……あみかは何着ても似合うよな。」
あみかはそんな服でも完璧に着こなしている。
「そうー?ありがとう。」
ニコッと笑った笑顔は、アイドルのものだった。