とりあえず読み合わせでもするか、と言って、
他の人の邪魔にならないように、教室の隅に行った。
『追い出されちゃったね、グレーテル。』
『そうだね……でもわたし、パンを持っているわ。』
『僕も持っているよ。道だって全部把握している。』
『とりあえずこの辺で、毒キノコを拾っておきましょうよ。』
『それはいい考えだ。』2人は毒キノコを摘む。ってさ…かなりすごいよね。」
俺はクスリと笑った。
あみかも笑っている。
「とりあえず今は、この辺まででいいんじゃないかな?」
あみかは教室を見回しながら言った。
確かに、もうすぐで休憩時間になる。
「そうだな。……あ、そうだ。関係ないんだけどさ、」
俺はそう切り出して、あみかを見た。