「えっと…なんかクラス全員で頑張ってーって言ってくれましたー」
わたしはカメラに向かって笑った。
「んじゃあ、頑張ってきますねー」
わたしはスマホをしまって、カメラにガッツポーズをした。
そして小走りで撮影場に向かった。
あとから聞けば、電話中はとても自然体で、普通の学生に見えたらしい。
新しい「AmiKa」の一面は、ファンの間でとても話題になったらしい。
────……
次の日、学校に行ったらさっそく文化祭モードになっていた。
りかから、台本を手渡される。
「おおまかな設定だけだけど、見といてね。あと、海斗と打ち合わせよろしく。」
「え、あ、はーい…」
そう返事はしたが、結局それに目を通しだして、海斗を探すのを忘れていた。