「えいじー。みんなでメシ行こかー」 あたしがモジモジと返事をできずにいると、神の助け。 哲とメンバーから呼ばれているたれ目の人が、楽屋のドアから顔だけ出して、水上さんを食事に誘う。 「あ……おう」 あたしに、メシッ! なんて、星一徹張りに凄んだのに、哲さんに誘われると素直に返事をする姿に、なんじゃそりゃっ! と、突っ込みたくなるが、我慢我慢。 なんてったって、ご主人様なのだから。 「明ちゃんも、一緒にどうや?」