やっぱり、彼女が居るのかもしれない。
だって、さっきからガラスケースに穴でも開きそうなほどじっくり見ているのは、女物のアクセサリーの類だから。
彼女なんておらん! と怒っていたけれど、好きな人は居る、とか?
そうか!
これからお付き合いしたい、っていう人が居るんですね。
その人の事を想って、今一生懸命に何をプレゼントするかお悩み中、という事ですか。
ふむふむ。
水上さんは、顎に手を持っていったり、ダウンのポッケに手を突っ込んだり、キャップを被りなおしてみたり、と落ち着きなく姿勢を変えつつ、じっくり、ゆっくりとキラキラ輝きを放つアクセサリーに目を凝らしている。



