余計なお世話をつらつら並べ立て、ブランド店が軒を連ねる通りを歩いて行くと、とあるお店の前で水上さんが足を止めた。 すると、躊躇いもなくそのドアをくぐっていく。 店の出入り口には、ドアマンが姿勢良く立ち、“いらっしゃいませ”と水上さんを迎える。 あたしは、場違いもはなはだしい自分の姿に、スタスタと店内に入っていってしまった水上さんのあとを追うことができず店の前で立ち往生してしまう。 「えいじ――――」 慌てて呼び止めたけれど、その声は届かなかった。