「どしたの?」
顔を顰めて、喉を鳴らす凌に訊ねる。
「う~ん。ちょと喉がカサカサするんだ」
「風邪?」
「……そうかもな」
言ってから、顔を顰めてまた少しだけ喉を鳴らした。
「大丈夫なの?」
「平気だよ。あとで薬でも飲んでおくさ」
たいした事なさそうな顔つきを見て、ならいいけど。とあたしはフォークを握りなおした。
料理は、食事のペースを見計らったようにテーブルへと運ばれてきた。
それに伴い、ワインも順調に嵩を減らしていった。
そうしてボトルが空になり、食後のコーヒーが運ばれてくると、改まったように凌が話しだした。



