おかしな二人



くっそー。
こういうところは、相変わらずだよね。
人の不幸が大好きですっ、てところ。

それでも、今日ここに来て、やっと凌の笑い顔を見たあたしはほっとしていた。
小さい頃の苦くも懐かしい思い出話に、心も緩んでいった。

きっと、この先待ち受ける難関に、自分でも気付かないうちに緊張していたのが、昔話のおかげでほぐれたんだと思う。

凌がグラスを三杯空けた頃、約束の時間がやってきた。

さっきまで、こいつ酔ってるだろ? なんて怪しんでいた凌だったけれど、時間が迫った頃には、岸谷さんにグラスを提げてもらい、いつ彼女が現れてもいいように表情を引き締めている。