おかしな二人



帰ってきた水上さんは真っ直ぐ寝室へ行き、荷物を置くとすぐに食卓の椅子につく。

「すぐに、できますから」

あたしは、甲斐甲斐しくヘルパーとしての仕事をこなしていった。

久しぶりのこの慌しさというか、忙しさは、体に馴染んだ貧乏性をかき立てられて、体が勝手に動き出す。

これぞ、明、という具合だ。

テキパキと料理を仕上げてテーブルに並べて行くと、席に着いた水上さんが待ってましたとばかりに箸を持つ。

「いただきまーす」
「いただきます」

以前、食事を別にするな、と言われていたので、あたしも一緒に箸を持った。