「なんや。こんなところにおったんか」 ジャグジーに見惚れていると、バスルームのドアに手をかけ、背後からあたしに声を掛ける人物。 「あ、はい」 相手にそんなつもりはないのかもしれないけど、ひょろりと高い身長と大きな目をギョロッとさせながらの関西弁がとても威圧的だ。 あたしは、萎縮するように小さくなる。 「今日は、こっちなんですか?」 「どうでもええから、飯作って」 「はいはい」 あたしは、二つ返事でバスルームを後にした。