私はペンをとって、カードの後ろに

なおくんに対する気持ちを書こうと

思った。






なにかを、残さなければいけないような

気持ちになった。







《なおくんへ

元気にしていますか?

私はあの日、貴方に出会った時から

貴方を忘れられずにいます

どうして貴方が私を抱いたのかは

未だに分からないけど、

本当に大好きだったんだ…


紗智より》







「今更……どうしようもないよ……」








自分にいいきかせた







だけど、いつかこのカードを


なおくんに渡したい…………






私たちのことを、無かったことには

絶対にしたくないから…………