「もしもし、あ、紗智?」



「うん、私。紗智だよ」



「返事のこと…?」



「そう。あのね…

私、連と付き合いたい」



「本当に!?」



「うん…」






連は喜んでた。それが私も嬉しかった




だから、これでよかったんだって

そう思った







これから私は、連の彼女になる



なにもかも捨てて




なにもかも忘れて





その覚悟ができていたのかと

いま思えば、




そんな覚悟はなかったはずなのに……